よーそろー

日々のこと、映画、旅の感想・思い出などを書き書きします  by さぶろー

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家路

いま、吉村昭の「夜の道」という短編小説を読んでいて、ちょっと気に入った一文があった。主人公の「僕」は雨の中を歩いている。家から傘を持って来てもらおうかとも思ったが、早く帰りたいので、ずぶ濡れでなりながら帰ることにしたのだ。
「雨に濡れ放題という意識が、僕の胸になにか自分を悲壮視する子供のような妙な感慨を喚(よ)び起こした」という表現。少しハッとした。
そんなことあったなぁと。
そして「僕」は、「跳ねあがるのも気にかけずに、水溜りのある路を勢いよく歩いた」のだ。
靴にバクバクいわせながら、川のようになった帰り道を歩く小学生時代の自分を思い出した。
あるいは、豪雨の中、裸足で自転車を漕いで家路を急ぐ中学生の自分。
あるいは、記録的な大雪で一斉下校になり、雪だるまのようになって車輪が回転しなくなった自転車をソリのように押して歩く高校生の自分。
いろいろな場面がフラッシュバックした。
どれも郷愁をさそうのだ。登校でなく(登校なら傘なり、カッパを持つし)、下校だからだろうか。そして、そのときは、いつも変に気分が高揚したものだ。

夕やけ小やけではないが、家路を行くという行為は、なにか懐かしさを呼び起こすものなのかもしれない。
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