よーそろー

日々のこと、映画、旅の感想・思い出などを書き書きします  by さぶろー

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |

捕虜―誰も書かなかった第二次大戦ドイツ人虜囚の末路

horyo


2001年・学研。
パウル・カレルの古典的名著で、86年の訳本を再刊したもの。

彼の著作は「バルバロッサ作戦」しか読んだことはないが、
本作はそれを上回る興味深い内容だった。

西部戦線の捕虜たち。
意外に待遇が良く、その脱走計画は「大脱走」そのもの。
しかし、ドイツの収容所の待遇が悪いと、その報復を受けたり、
終戦間際の連合軍圧勝ムードでの待遇悪化、さらにはユダヤ人収容所の発覚によって、捕虜たちの扱いも最悪に。
なんと立場の危ういものなのだろうか。

東部戦線…。
地獄の戦場。収容所も地獄だった。
しかし、報復的観点というより、ソ連の経済状況の悪さによるものだという。
そして、軍の目を盗み、こっそりパンを手渡してくれるなど、市民の暖かい手助けがあったという。
似たような話を、友人の祖父から聞いたことがある。


捕虜たちの戦いは戦後も長く続いた。
戦後何年も経ってから収容所に入れられたSSもいた。

日本兵に関する記述も若干ある。
鉄条網越しに見える日本兵たちはドイツ兵に比べ、
規律正しい集団に見えたという。
日本人の書いた同様の本には、逆にドイツ兵の信念の強さが描かれていたが…。
隣の芝は青く見えるのだろうか。




とにかく読んで欲しい。
これは、読み応えという点で久々に良書であった。


スポンサーサイト
| コメント:0 | トラックバック:0 |
| HOME |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。