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日々のこと、映画、旅の感想・思い出などを書き書きします  by さぶろー

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捕虜―誰も書かなかった第二次大戦ドイツ人虜囚の末路

horyo


2001年・学研。
パウル・カレルの古典的名著で、86年の訳本を再刊したもの。

彼の著作は「バルバロッサ作戦」しか読んだことはないが、
本作はそれを上回る興味深い内容だった。

西部戦線の捕虜たち。
意外に待遇が良く、その脱走計画は「大脱走」そのもの。
しかし、ドイツの収容所の待遇が悪いと、その報復を受けたり、
終戦間際の連合軍圧勝ムードでの待遇悪化、さらにはユダヤ人収容所の発覚によって、捕虜たちの扱いも最悪に。
なんと立場の危ういものなのだろうか。

東部戦線…。
地獄の戦場。収容所も地獄だった。
しかし、報復的観点というより、ソ連の経済状況の悪さによるものだという。
そして、軍の目を盗み、こっそりパンを手渡してくれるなど、市民の暖かい手助けがあったという。
似たような話を、友人の祖父から聞いたことがある。


捕虜たちの戦いは戦後も長く続いた。
戦後何年も経ってから収容所に入れられたSSもいた。

日本兵に関する記述も若干ある。
鉄条網越しに見える日本兵たちはドイツ兵に比べ、
規律正しい集団に見えたという。
日本人の書いた同様の本には、逆にドイツ兵の信念の強さが描かれていたが…。
隣の芝は青く見えるのだろうか。




とにかく読んで欲しい。
これは、読み応えという点で久々に良書であった。


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見えない橋

吉村昭の短編小説集。7編収録。mienaihasi.jpg



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海を渡った日本語―植民地の「国語」の時間

川村湊著。2005年2月22日読了。
uming

現代仮名遣い…。日本語にとって口語筆記に続く一大革命だったはずだ。戦後間もなくの混用期を経て定着したのだが、なぜ戦後すぐに行えたか永らく疑問だった。中国における簡体字、韓国における公文書も含めた全面ハングル化、その他の国でのローマ字表記化などのような、20世紀後半の言語の「効率化」の一環として見ることもできる。
しかし、現代仮名遣い成立への研究は、日本語の海外進出への一環であったという歴史があった。

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深海の使者

『吉村昭自選作品集』第4巻より。読了日は2004年12月2日。
さらに北海道旅行中に念願の文庫本ゲット。↓
sinaki

第二次世界大戦下、日本は同盟国であるドイツの技術が欲しい…。しかし日独の間には凄まじい距離がある。さて、どうするか?
日本は潜水艦を使って日独間の連絡路を開こうとします。
しかし、インド洋、アフリカ沿岸、大西洋は連合国軍の哨戒圏内で、発見されれば撃沈…。息詰まる潜航、往復6万キロの大冒険である。
この本、というかこのエピソードに興味を持ったきっかけは、ドキュメンタリーを基にして、NHKから刊行されている『消えた潜水艦イ52』を読んだからだった。
昭和17年から19年にかけ、5隻の潜水艦がドイツに向かうものの、日本に帰還したのは1隻のみ。日本を目前に沈んだ艦など、それぞれの話はあまりに悲劇的である。
常々感じるのは、「フィクションは、ノンフィクションを超えられない」のではないか?ということだ。
見事内地帰還を果たした伊号第八潜水艦の内野艦長の回想、および作戦行動は、佐藤和正『続・艦長たちの太平洋戦争』に詳しい。これも一読をお勧めする。
つーか…濃い話ですいません。でも大好きなんです。

テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用

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